お疲れサーマント

黄巾族さん向けに書いています

土偶を作る一族の末裔の女の子、夜におかしくなる


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  手塚治虫の『火の鳥』を読んだからかな。

 

とにかく今日はイヤホンを付けるのがひどく躊躇われたので、久しぶりに音楽を聴かずに家へ帰ったのでした。

 

というのも、ずっと宗教の聖書をずっと聞かされて洗脳される・・・といった話でした。

 

それが恐ろしくて。

 

私は人格が壊れたり、宇宙の端を想像したり、時間の概念について考えると発狂してしまいたくなります。

 

自分の人生がいかにちっぽけか思い知ると同時に、死んだ後のことを思わずにはいられないからです。

 

思考の袋小路に陥った後、自分の体を痛めつけてとりあえず「今」だけは生きていることを実感するのです、その時間が恐ろしいのです。

 

シャワーをささくれに当てる安心感。

 

とにかく、今日は恐ろしいことはしたくありませんでした。

 

 

 音楽を聴かずに夜で歩くことがいかに少なかったか、耳に栓をしていないだけで体中に冷たくて新鮮な空気が巡っている心地がしました。

 

もしかしたら人間の脳は耳から呼吸をしていて、ずっと塞いでいたら発酵して思想も腐ってしまうんじゃなかろうか。

 

私が思考中毒に陥った後、大好きだった6pチーズがどうしても食べられなくなったことと何か強い関連があるような気がして、この説が特別な様に思えてきました。

 

 

 

 電車の音も遠くなって私立大学のグラウンドを通りかかる頃、電灯が少なく鈴虫の声が湧き出るように聞こえてきて、遠くの田舎にようやくたどり着いた時のような安心感を覚えました。

 

田舎に定住したことはないんですが。

 

鈴虫の声にはそんな人間にだって根源的なノスタルジックを魅せる力があります。

 

神秘的です。

 

また、鈴虫の声には輪っかが連なるイメージが私のなかにあって、それは催眠術を彷彿とさせます。

 

鈴虫の声に聞き入っているとその音はだんだんだんだん大きくなっていって我慢できる大きさも超えてどんどんどんどんうるさくなっていって発狂したくなって目覚まし時計を止めるようにぶちと鈴虫をつぶしました。

 

すると、また月や星が私に向かってぐんぐん近寄ってくるのでようやく催眠に落ちたであろうことを自覚します。

 

どうやら天体は他の知的生命体と交信をしたかったらしく、鈴虫の音波を使って洗脳を試みていたようなのです。

 

星と何光年もかけて連絡を取り合うことにロマンを感じます、、いえ感じていた時もありましたが、私はこの数年とある真理を手にしてしまっていて、、、というのも光は放射状なのです。

 

つまり星はとても気の多いやつで、節操もなくロマンを四方八方にまき散らして引っかかった子を食い物にしようという魂胆です。見え見えです。

 

私は誠実な人とゆくゆくは一緒になりたいと考えているので、破廉恥な星々からのラヴ・コミュニケーションには取り合わずに無視することとしました。

 

人間同士だけではなくて、宇宙間にも誠意が大事だと伝わるといいな。

 

 

 冷たくあしらったのも私の美学を突き通しただけのことで一向に後悔はありませんが、これまた乙女心というもの声を掛けられるとなんだか心がポッとします。

 

るんるんと足取りが軽くなってしまって、嫌いだった坂道ばかりの私の町もアトラクションのようです。

 

そしてスキップをしながら、道の途中にある階段の手すりが一直線になるタイミングを見計らってウインクをする遊びをしました。

 

ウインクをすると一瞬を切り取った感じがして、何か大切なものを拾い集めている気持ちになります。

 

6つめの階段の上に可愛げのある大学生の男の子がいたけれど構わずウインクをして、あと思わせぶりに投げキッスもしました。